ジェラットの後期の意思決定理論に「社会の不確実さを積極的に受け入れて意思決定するためには、客観的で合理的なストラテジーだけでなく、主観的で直感的なストラテジーを統合して用いなければならない」とあります。
映画製作・買付での意思決定も同じです。作品のポテンシャルを予測する上でデータは重要です。しかし、フランチャイズでない限り、同じ作品は1本もありません。最終的には、製作者のパッション・買付けて世に出したいというパッションの強弱が出資の意思決定の要件ではないでしょうか。
また、個人のキャリアデザインも同様です。「どんな自分になりたいか」をイメージして、知識・経験・コスト等の情報収集することは必要です。しかし最終的には、「ビジョンに向かう欲求」「ビジョンに向けてやりきる覚悟」も意思決定の大きな要件になります。